4輪を使うときの計算式
ハンマーキャスターは、偏荷重や多少の衝撃を考慮し、4個使用の場合の総荷重限度を「1個の許容荷重 × 4 × 0.8」として紹介しています。この0.8は4輪用の一般的な選定目安で、製品・環境を問わず安全が保証される係数ではありません。
必要な1輪の許容荷重 = 総重量 ÷ (4 × 0.8)
総重量には家具・台車の本体、積載物、追加する器具などを含みます。結果はカタログの許容荷重以上の製品を選ぶための一次チェックです。
50kg・80kgの計算例
| 総重量 | 1輪に必要な許容荷重の計算値 | 候補として確認する下限 |
|---|---|---|
| 20kg | 20 ÷ 3.2 = 6.25kgf相当 | 6.25kgf相当以上 |
| 50kg | 50 ÷ 3.2 = 15.625kgf相当 | 15.625kgf相当以上 |
| 80kg | 80 ÷ 3.2 = 25kgf相当 | 25kgf相当以上 |
| 100kg | 100 ÷ 3.2 = 31.25kgf相当 | 31.25kgf相当以上 |
例えば50kgのワゴンに「1個20kgfのキャスター」を4個使う場合、この式上の総荷重限度は20 × 4 × 0.8 = 64kgです。64kgの安全性が認証されたという意味ではありません。
kgとN(ニュートン)の表示に注意
商品によってカタログの耐荷重はkg、kgf、Nなどで表示されます。kgは質量、kgfは力の単位で、厳密には同じではありません。地球上の通常重力下での荷重比較に用いる概算換算は次の通りです。
100 N ÷ 9.80665 ≒ 10.20 kgf
例:200Nは約20.39kgfです。選定時はメーカーが定めた「許容荷重」「最大荷重」「静止荷重」などの意味、試験条件と単位を必ず確認してください。
計算式だけでは分からない4つのこと
- 取付強度:ビスやボルト、木材・金具が荷重を保持できるかは別問題です。
- 段差衝撃:段差を越える瞬間、旋回時や急停止時の荷重はこの簡易式では分かりません。
- 転倒:高い重心や飛び出した荷物は、耐荷重を満たしていても転倒の原因になります。
- 床面と使用条件:床の材質・勾配・連続走行・高温などは製品の仕様に照合してください。
人が乗る、昇降設備に使う、動力で牽引する等の用途について、このページの計算値だけで選定しないでください。製品メーカーに用途適合を確認してください。
無料の計算ツールで数値を確認
家具の重量、車輪径、床の段差、取付幅を入力すると、4輪キャスターのカタログ値を比較するための数値を確認できます。
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