自在キャスターと固定キャスターの違い
自在キャスターは車輪の向きが水平に360度旋回し、方向転換しやすい構造です。固定キャスターは車輪の向きが一定で、直進走行に適します。どちらが優れているかではなく、家具の動かし方で選びます。
4輪での組み合わせ3パターン
| 組み合わせ | 向いている動き | 注意点 |
|---|---|---|
| 自在×4 | 横方向を含む細かな位置変更 | 直進時に方向がぶれやすくなる場合がある |
| 自在×2+固定×2 | 押して直進する台車、長い通路 | 横向きの平行移動はできない |
| 固定×4 | 方向が限定された単純な往復移動 | 旋回できず、一般的な可動家具には不便な場合が多い |
押し手側に自在を置くか、固定を置くかでも旋回の操作感が異なります。これは使用する荷重、車体の長さ、進行方向の制約によって変わります。可動範囲が狭い室内ワゴンと、直線距離を長く押す作業台車では候補が違います。
ストッパーは「何を止めるか」を確認
ストッパー付きでも、車輪の回転だけを止めるタイプと、車輪の回転と旋回部の両方を止めるタイプがあります。ストッパーの有無だけでなく、メーカー図面で機構と使用条件を確認してください。
ストッパーは走行中に停止するためのブレーキではありません。停止した状態で操作することを前提とし、傾斜地の逸走防止性能があるかどうかは製品ごとに異なります。
人が乗る踏み台や椅子など、安全性が直接関係する用途に汎用キャスターを流用することは避け、用途に適合する設計・製品を選んでください。
ワゴンの購入前チェック
- 普段の動かし方は、直進主体か、前後左右に小回りするか。
- 4輪すべてが旋回したとき、車体と接触しないか。
- ロック操作用のペダルに足が届くか。家具の下に隠れないか。
- ロック後に家具が不用意に移動しない構造か。床の勾配がないか。
- 4輪が平らな床に接地するか。取付部が十分な強度を持つか。
キャスターの組み合わせは使い勝手に関わりますが、許容荷重、取付穴ピッチ、床材、転倒安定性についての確認を省略できるものではありません。
購入前に計算と現物確認を
車輪の材質や構造を選んでも、実際の荷重、取付け金具と床の条件を満たすかは別に確認が必要です。使用予定の製品の仕様と施工箇所を照合してください。
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